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思春期にキレる子はどんなふうにして育つ?

一昔前、「キレそう!」とか、「キレてやった(刺した)」など、『キレる』というキーワードが大人に不安を与えました。キレた子どもは何をしでかすかわからない、今の子どもはキレやすくなっているなんて話を聞いたことはありませんか?

 

 

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この、「キレる」という現象、最近の子どもたちに増えてきている現象だとしたら、原因はいったい何なのでしょうね。

 

  

子どもは、自分の感情を言葉で表現する能力が大人に比べて未熟ですね。それどころか、小さな小さな子供のうちは、自分の体の中を流れるエネルギー(感情)に名前を付けることすらできません。

 

だから、怒っているときやさみしい時、びっくりした時など『泣く』『叫ぶ』という行動に出てしまうのです。まだ、その感情と言葉が結びついていないから。

 

やがて、自分の感情の正体がわからないまま大きくなってしまった子どもは感情の発散のさせ方がわからないまま、ネガティヴな感情が溜まってしまい、結果『キレ』てしまうわけなのです。

 

 

では、そうならないために親としてできることはなんなのでしょう。

 

 

それは、子どもの感情に名前をつけてあげること。わかりやすく言えば、言葉で代弁してあげることです。

 

 

例えば転んで泣いている子供がいたとします。その時、

『痛くない!痛くない!泣かないのよ』

『これくらい我慢だよ。大丈夫!』

などと言ってしまいがち。親にとっても大声で泣かれるのはつらいですから。

 

 

でも、これでは子どもの感情を代弁してあげていることにはなりませんよね。

 

こどもはなぜ泣いているんだろう?

痛いから?恥ずかしいから?びっくりしたから?

 

 

子どもの状況を見て、私達親が

『転んでしまって痛かったね~。大丈夫?』

『みんなに見られて恥ずかしかったね。痛くない?』

など、子どもの感情に目を向けて代弁してあげることで、子ども自身が段々と自分の感情の正体について理解できるようになってくるのです。

 

 

カウンセリングの場面では、言葉での表現のほかに箱庭や描画といった言葉以外(非言語)での表現もよくつかわれます。カウンセリングは言葉を使って自分自身の心の内面を発見し表現していくことを中心としますが、言葉以外のものを使ってでも、自分自身の中にある感情を表現するということが大事なわけですね。

 

逆に言うと「表現しない(できない)」ということが、どれほど心の健康に害を及ぼすかということがお分かりいただけると思います。

 

『キレる子』というのは、言い換えれば『自分の感情の正体が自分にも分らない子』ということが言えます。親や周りの大人は、子どもに対して物や動物の名前と同じように「感情」の正体についても日常生活の中で教えていかなければいけないのです。そして、大人自身も自分の感情にきちんと向き合いながら生活することが大切です。

 

日々の生活の中で自分や周囲の人の『感情』にちょっとだけ目を向けることを意識してみませんか?

 

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